2011年09月09日

紀州田宮流の話

この頃居合の稽古に行くと、めっちゃ長く話をしてその後ちょこっと稽古をするというパターンが多い。
先生ちょっと話長すぎるんちゃうん、早く稽古しようぜとか思いつつ、しかし話が面白いのでつい質問をたたみかけたりする(笑
そして一昨日の稽古でした話のひとつが紀州田宮流について。

田宮流は田宮平兵衛の息子が紀州藩にお抱えになって以来和歌山でその道統を伝えてきて、紀州田宮流と呼ばれていた。
そして紀州藩の親藩である伊予西条藩に伝わったものが田宮神剣流というものになり、現在田宮流と言われているものはこの田宮神剣流の系統です。

じゃあ本家の紀州田宮流はどうなったのか?
一般的には失伝した様に思われているみたいだけど・・・
がしかーし、
平成23年9月8日現在、まだその技を伝える人がいるらしいんです!(マジ
そして、僕の師匠と他3名くらいでその人に頼み込んで技を見せてもらったそうです。

なんでも、技は居合が7本にあとは剣術だという事。
先生達はそのうち居合5本を見せてもらったそうで、それによると型は今の田宮流とは違うらしい。
まあその人が言うには、その技がほんとに紀州田宮流なのかどうかはわからないとかいう話で。
そしてその人はもうその技を伝えるつもりがないらしい。

あと実は他にもその技を伝える人がいるそうなんですが、しかしその人は他流派の居合をやっておりそっちの方にかけているというか、まあそういう感じらしい・・・

紀州田宮流はこのまま消え行く定めなのか・・・もったいない。


余談になるけど、和歌山に伝わる竹内流柔術も数年前にたぶん絶えてしまいましたね。
竹内流は、無形文化財として今も伝えられる関口新心流とともに紀州藩二大柔術流派のひとつ。
竹内流といえば捕縄が有名だけど、以前この先生に少し話をうかがった事があって、西部劇の投げ縄みたいなの!もやったそうです。
しかしこの竹内流を伝える先生は、植芝盛平に出会い竹内流を捨てて合気道の道を歩み始めてしまったんですね。
この先生は何年か前に逝去されました。

稽古では竹内流を応用して帯を使った投げなどもやっていた様だけど、やはり竹内流そのものは途絶えてしまったんじゃないかと思われます・・・もったいない。

posted by 鬼ノ下 at 22:51| Comment(6) | TrackBack(0) | 稽古事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
杖ってやつ?何、なんかいろいろ流派があるわけ?華道みたいな感じ?すごいな、なんか忍者みたぃな話だね.+゚.+゚(o(。・д・。)o).+゚.+゚
Posted by ゆうにゃん at 2011年09月10日 06:56
紀州田宮流っていうのがあったんですね!
いつもながら勉強になります!

個人的には、失伝という問題について、日本の文化や武道の歴史の観点からも、非常に由々しき問題だと考えています。
しかしながら、本文中に登場する人物をはじめ、業を伝える諸武道家が、失伝に対して異常に無頓着という印象が強くあります。

私の所属する会の竹明流抜刀術も、歴史は浅いとはいえ、この会にしか伝わっていない流派です。
残念ながら、業の理合や動きは憶えていても、体術はほぼ失伝し、業の名前がじわじわと忘れ去られて行っている現状があります。

なぜ、伝えようとしないのか・・・
業を後世に伝えることは、ある意味では、武道家の義務ではないのかと思いますし、メジャーな流派ならともかく、今まさに失伝しようとしているような流派ならなおさらだと思うのですが・・・
ともすると、自分自身の研鑽以外に興味がないのか、とも考えてしまいます。

それに対して何かできるわけではありませんが、とりあえず自分の出来る範囲の知識などは、今後も記録していきたいなと考えています。
Posted by よしよし侍 at 2011年09月10日 11:09
この前の台風、ご自宅などに影響はなかったですか?
Posted by 丸坊主 at 2011年09月10日 14:35

>ゆうにゃんどの
これは杖でなく居合の話。
刀使うやつね☆
まあ華道みたいな感じやね^^

>よしよし侍どの
自分自身の研鑽以外に興味がない、確かに武術をする人はそういう人が多いですね。
これは他の芸道と違い、自分ひとりの芸ではなく相手があっての芸、また相手により動きもかわるという武術の特性ゆえにこういう事になるんじゃないかと思います。
また武術をする上でよりよい技を求める、より強くなるという目的は伝統を伝える事よりも上位に位置するのが武術家ですもんね。
しかし我々半マニアにとっては残念な話ですよね(笑

>丸坊主どの
幸いウチは被害もなく良かったです。
でも周辺の市町村では大変な事になってて・・・
毎日ヘリ飛んでるし、自衛隊車両もよく見かけます。
Posted by 鬼ノ下 at 2011年09月11日 20:30
剣術のコトで調べてたら、

木下さんトコに来ちゃいました(笑)

古武術も もっと残していけるように

守っていきたいですね。

古武術学校とか開設して欲しいʕ•̀ω•́ʔ
Posted by 岳威山荘 at 2016年09月14日 23:19

>岳威山荘どの
マジかw
学校作れよ!
Posted by 鬼ノ下 at 2016年09月16日 22:57
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック